レクサスES 国内発売 高い?どんな車?

レクサス

ESとは?


レクサスESとは、主に北米で販売されていて、日本のカムリのレクサス版という感じですね。北米ではFF(前輪駆動)が主流で、大柄なボディとFFによる後席の広大な空間が特徴でした。
日本では高級セダンといえば、FRというイメージが強いが、今回レクサスでは珍しいFFの高級セダンについてみていきます。

大きさ(全長×全幅×全高) 4975×1865×1445
ホイールベース

2870

最小回転半径 5.8~5.9
車両重量

1680~1730

燃費

WLTCモード

20.6

JC08 モード

23.4

エクステリア  LSにも負けない堂々としたデザイン!

まず特筆すべき点はデザインです。

 

 

LSと比較しても引け目を感じないデザインではないでしょうか。とにかくかっこいいいです。

 

LS

LS

 

FFセダンのメリットと弱点

セダンといえば、FFとFRがあります。一般的にFRセダンが高級車には多いのです。

FRのメリットとして後輪に駆動をかけるため、進行方向にトルクをかけやすく結果的にハンドリングが良くなる、前輪付近に部品が少なく済むため小回りが利くという点があります。

FFのメリットは前輪で車体を引くので直進安定性が良い、後輪に駆動を伝えるプロペラシャフトが不要なのでセンタートンネルがないため室内が広い、部品点数が少なくなるのでコストが安いなどがあげられます。

 

広大な空間です。ESの場合、低全高のため、後席のセンター付近が若干盛り上がっていますが、それでもFRセダンと比較すると、センタートンネルの盛り上がりは少ないです。

 

FR クラウンの後席

クラウンの後席です。センタートンネルがすくし高いのがわかりますかね。若干の差ですけど…。

後席の広さは、写真の取り方で分かりにくいですが、ESの方が広いです。

こういった室内空間の広さが、クラウンなどのFRセダンとの大きな違いです。

 

しかし、FFのデメリットもあり、前輪付近の部品点数が多くなり、前輪の切れ角を大きくできないことから、小回りが利かない点が挙げられます。クラウンが最小回転半径5.2mなのに対し、ESが5.8~5.9mとなっています。

インテリア

インテリアの高級感もさすがレクサスという感じです。

本木目仕様になります。

パワートレーン

日本に導入されているのは2.5Lのハイブリッドのみです。

システムパワーは218PSで十分な出力を実現しています。ハイブリッド車なので高い静粛性も魅力です。

カムリはシステム最高出力が211PSです。基本構造は同じですが、味付け、セッティングが異なります。カムリが燃費重視で、ESがややスポーティなセッティングとなっています。

  ES300h カムリ
システム最高出力

218PS 211PS

エンジン

 

 

 

 

 

最高出力 178PS/5,700 178PS/5,700

最大トルク

22.5kgf・m/3,600~5,200 22.5kgf・m/3600~5200
モーター

最高出力

120PS 120PS

最大トルク

20.6kgf・m 20.6kgf・m
燃費

 

23.4 28.4
車重(㎏) 1,680~1,730 1,540~1,600

 

車両重量もESの方が重く(静粛性向上のための吸音材、サスペンションやダンパーの装備、豪華装備等の装着により)高級志向であることがわかります。

 

 

注目の装備  デジタルアウターミラー

昨年、ミラーの電子化が解禁されましたね。市販車で第1号となるのがこのESです(“version L”にのみオプション設定ですが)。何がメリットかといわれれば、まず、空力性能です。ミラーが存在することで空気抵抗が生じ、風切り音発生のもとになっていました。ミラーが小型化することで、空気抵抗を軽減することができます。

いざ市販化されると、意外と張り出しは大きいな、と思ってしまいました。しかし、これでも通常のミラーと比較して左右合わせて8㎝ほど、ミラーの張り出しは抑えられているそうです。

実際使うとすれば、運転席からの死角の減少が、最も実感できるメリットだと思います。近年の自動車のミラーは安全性確保のため大型化している傾向にあり、運転席からの死角は増える一方でした。このミラーだと大きく死角の減少になりますね 。

もう一つのメリットとしては、ミラーの見やすさです。先ほど述べた死角の増加に対し、各メーカー対策をとっています。

それが、ミラーを全体的に後方に位置させて。Aピラーとミラーの間に空間を設けるというものです。

 

Aピラーとミラーの間の隙間が少ないタイプ

Aピラーとミラーとの間の隙間が多いタイプ。近年視界の向上のため、こういったタイプが増えている

 

そうすると、今度は、ミラーが手前にあり、、遠近及び左右の視線の移動が大きくなってしまいます。

こうした視界と確保と死角の減少の両立を、このデジタルアウターミラーで解決することができます。

 

Aピラーの内側にモニターがあり、左右の視線移動が少ないことがわかります。

また悪天候や夜間での視認性の確保という点でのメリットも挙げられます。

 

価格は?

“version L”のみオプションで選択でき、価格は21万6000円です。セットオプションでもないので、純粋にデジタルアウターのみの価格となっています。やはり高すぎる。

“version L”が698万円なのでなかなか手が出せない価格帯になりますね。

まとめ

アピールポイント

ESはカムリの高級バージョンという位置づけ。

クラウンなどと比較して高級感や室内の広さといった点では、上回っている。ドライバビリティとしては、ゆったり走るのもよし、そこそこスポーティにも走れます。

レクサスLSにも負けない堂々としたスタイリングと内外装の質感。それでいて価格はLSの半額(580万円~)くらいから選べる。

 

 

弱点

北米向けに開発されただけあって全幅は大柄(1865㎜、ちなみにクラウンは1800㎜に抑えている)

小回りが利かない(5.8~5.9)などがあげられると思います。

 

しかしハイブリッドで燃費もよい、高級感も申し分ない、デザインもLSに迫る堂々としたスタイリング、先進技術を体感できる、というこの車ならではの魅力は、他では得られないものだと思います。