トヨタが参入? サブスクリプションとは

雑学

11月1日、トヨタ自動車が2019年初めをめどに、愛車のサブスクリプションサービス「KINTO」の開始をすることを発表しました。

自動車業界を取り巻く環境の変化もあると考えられます。

自動車業界を取り巻く環境の変化

「KINTO」は、税金や保険の支払い、車両のメンテナンス等の手続をパッケージ化した月額定額サービスを気軽に申し込むことができ、好きな車・乗りたい車を自由に選ぶことができます。またクルマを愛車として大切に使ってくださるお客様にお返しをするため、コネクティッド技術を活用した安全運転・エコ運転の度合いや販売店への定期入庫などをポイント化し、お客様に還元するプログラムを展開する予定です。

(トヨタ自動車 HPより)

ついに自動車会社がシェアリング業界に参入してくるのですね。

近年クルマがなくても十分生活できます。どうしてもクルマが必要になったらレンタカーやカーシェアリングを活用すればよい、という考えの人も多いように思います。

新車販売台数でも、日本の自動車メーカーの売上のうち約8割海外での生産で、日本市場に重きを置かなくなってきている姿勢も感じられます。(クルマのサイズの大型化、販売車種(ラインナップ)の減少)

この間、トヨタはラインナップを段階的に縮小し、最終的には、半分にすると発表しました。

若者の車離れが叫ばれ、車が売れない状況が続いていました。

クルマの所有から共有へと形態が変化してきたのだと思います。

そこで、クルマの共有及びレンタルの形態について紹介したいと思います。

【追記】

2/6よりレクサスが6か月ごとに新車に乗れる 「KINTO SELECT」 が運用開始となりました。

トヨタ 愛車サブスクリプション「KINTO SELECT」 【レクサス乗り放題プラン】とは?

subscriptionとは?

辞書で調べると、定期購読、予約、会費といった意味が出てきます、定期的に何かを利用するという意味です。(Weblio)

ビジネス用語としては特に、モノの利用権を借りて利用した機関に応じて料金を支払う方式のことを指します。(Wikipediaより)

クルマにおけるサブスクリプション

つまり、クルマにおけるサブスクリプションとは、定額を支払い車の利用権を一定期間得るというものです。

リースとの違い

まず、契約期間の短さです。

リース契約だと会社にもよるが、3年~が多数となっています。

その点サブスクリプションだと、短ければ、90日~の利用も可能となります。

転職、転勤といった職場環境や、結婚、出産、進学など家庭環境など生活環境の変化に応じ、利用することができます。

また、リース契約だと、年収要件借金の有無など査定が厳しいことから利用できる対象も限られますが、サブスクリプションだとローンやリースに比べると簡単に利用できます。

レンタカーやカーシェアリングとの違い

レンタカーとは違い「わ」ナンバーではありません。

また、サブスクリプションだと、自分のクルマとして所有するので、クルマに乗りたいときにすぐ乗れます。面倒な予約や順番待ち、返却期限などを気にせず、乗ることができます。

いってしまえば、カーシェアとリースの中間形態といえるのではないでしょうか。

料金の仕組み(カルモを例に)

カルモについては(カルモとは)

オリックス自動車株式会社と提携しているため、

提供される自動車は、オリックス自動車が扱う正規のディーラ-車(新車)となります。

返却時に想定される車の価値(残価)を想定し、残価を除いた部分を支払回数で割り、月料金が算出されています。

そのためローンで買うよりも、月々の支払が安く済みます。

利点

月額定額料金で新車に乗れる

新車(あるいは中古車)でローンを組んでクルマに乗ると、月々の支払いに加え、頭金やボーナス払いなどの支払いが必要となります。

定額払いということは、それだけ生計を立てやすいというメリットがあります。6月ごろに自動車税などその他諸々の出費を抑えることができます(もちろんそれらをすべて含んだ料金体系ではありますが、結構税金関係の費用って買うときは軽視しがちですよね)。

雇用の多様化により、月給与がいくらでボーナスが月給与の何か月分で…会社員の働き方ではなく、個人の成果に応じ給与をもらうフリーランス的な働き方も増えている現代にはマッチしているといえるでしょう。

整備費用もコミコミ

サブスクリプションを提供している会社により異なりますが(オプションで用意しているところもあります)車検整備や定期点検、また消耗品に至るまで、月々払いとなります。ただし、タイヤ交換については、契約者の負担のところが多いです。

一括で管理しているからこそ、規模の利益で個人でやるよりも整備費用は安く抑えられます。

どういう人におすすめか? メリットとデメリットから考える

メリット

頭金がない方

まず、頭金のない方ですね。若年層にとっては、頭金を用意するのは難しいのではないでしょうか。

また世帯持ちの方でも、子育てにお金もかかります。しかし家族で移動するのに車があれば便利なのに…と考えている方もいるはず。そう言った方には、非常におススメなのではないでしょうか。

急にクルマを使いたい方

子供が急に熱を出した時など、車の要否は予測がつかないものです。

レンタカーやカーシェアリングでも便利ですが、今すぐ使いたいというときに、必ずしも使えるわけではありません。そうしたときに、サブスクリプションは非常に便利です。

クルマをローンで購入してしまうと頭金やボーナス払いが必要になるし、子どもが大きくなったら、車の必要性が乏しくなってもローンは払い続けないといけないですが、サブスクリプションだと利用の頻度に応じて、契約することができ、ライフプランにあった選び方が可能になります。

転勤等で生活環境に変化がありうる方

また頻繁に転勤のある方もおススメです。本社は東京で、東京にいる間は車はいらないものの、青森県などに3年間だけ転勤となった時、クルマが必要という方もいるのでは。車をローンで買ってしまうと、東京に戻ってきたときクルマが不要になってしまうし、すぐに売っても、下取りも期待できず、無駄な出費となるし、東京で乗り続けても、税金や駐車場代などで維持費がかさみ、結局、無駄でしかないという状況になりかねません。

カーシェアリングも良いですが、転勤先がそうしたインフラに恵まれているとも限りません。青森県にどれほどのカーシェアリングサービスの環境が整っているかわかりませんが、少なくとも、東京に比べると、そういったサービスを受けられないことは確かでしょう。

雨上がりの田んぼと虹

【追記】2020.3.24

若い方(保険の等級が低い)

トヨタのサブスクリプション「KINTO ONE(キントワン)」において、残価設定ローンでクルマを買う場合との支払い総額について比較したところ、保険の等級が低い方下取りに出すクルマを持っていない方は、キントワンの方がお得だということが分かりました。

トヨタ サブスクリプション KINTO ONE はお得なのか ~残価設定型ローンと比較してみた~

若い時や免許取り立ての頃だと、クルマの維持費よりも保険が馬鹿になりません。サブスクリプションだと、保険料込みであることが多いですから、保険料の高い方もおススメだといえるでしょう。

そう考えるといいとこばかりじゃないですか!サブスクリプション!となりそうですが、デメリットもあります。

デメリット

数年後の残価を念頭に置いているため、下取り価値の高いクルマしか選べない。

ようは人気車種しか選べないんですね。これはメリットではないか!といわれそうですが、僕みたいなクルマオタクは、変わった車にも乗ってみたいと思うんですよね。必然的にトヨタ車や軽自動車がラインナップとして多くなっています。

ソース画像を表示

ホンダの技術オタクなクルマや日産のユニークなクルマはほとんど選べないと思ってよいでしょう。

サブスクリプションで気に入っても自分のものとならない。

新車購入などである残価設定型ローンだと、月々の支払いが抑えられる上、気に入れば再ローンも可能ですが、サブスクリプションだと買い取ることはできないところが多いです。(2018年11月6日現在)

ペット乗車不可のものも多い。

これはやはり、数年後の下取りを考えてのことだと思いますが、特に愛犬家の方は、ペットのために車を購入している方も多いはず。そういった方にはサブスクリプションではダメですね。

最後に サブスクリプション

NOREL

新車、中古車が選べます。新車だとBMWやMINIMINIから選択でき、中古車はその時々により選べる車種も異なります。

あわよくば、BMWなどの新車に 乗れるという夢のようなサブスクリプションですね。ただ、中古車の方は、やや割高かな?と思ってしまいました(具体的にこの車の相場が~だから~回払いで元値になる、という指摘はしませんが、中古車の場合は、目的のクルマとその中古車相場を見て、自分の利用頻度と合わせながら、損か得かを考えましょう)。

しかしながら、このNORELは最短で90日で更新できることから、利用期間などによっては魅力的かもしれませんね。

NOREL 公式HP

Smart Drive Cars

新車のみのラインナップです。車検やメンテナンス費、自賠責保険、自動車税なども込みで、スマートフォンを活用したアプリで高齢者の家族の運転状況を確認できたりと、先進のIoT技術と連携した便利な機能も付いています。

Smart Drive Cars https://smartdrive.co.jp/

リースナブル

これは、どちらかというとカーリースに分類されるものですね。

月々の支払額は低めですが、保険は自分で加入する必要がありますし、契約期間は長めとなっています。

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