先進安全装備 ”自動ブレーキ”徹底比較 メーカーごとの違いについて

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クルマにおける先進安全装備は、日々進化しています。

そんな中、メーカーごとに名称が異なり、機能の違いが分かりにくくなってきているので、

国産車の先進安全装備の違いについて紹介したいと思います。

また記事では、カタログでわかる範囲でまとめているだけなので、実際の感度や制御については、試乗してから確かめることをおススメします。

機能一覧

機能一覧についてまとめてみました。

各機能は、それぞれのメーカーでの最高峰の技術を含めて記載しています。

車種によっては異なるので、ご留意を。

名称レーダーカメラソナー
トヨタトヨタセーフティセンス〇/〇
ホンダホンダセンシング〇¹×/〇¹
日産プロパイロット〇/〇
スバルアイサイト×〇²×/〇
マツダアイアクティブセンス〇/〇
スズキセーフティサポート×/〇
ダイハツスマートアシスト〇/〇

¹ホンダセンシング フィットについては、レーダーは搭載されず、フロントカメラと前方ソナーと後方ソナーが装着されます。

²アイサイトについては、レーダーの代わりにフロントステレオカメラを2個搭載することで、前走車との距離を測っている。

機能を左右するのが検知方式 レーダーorカメラ

先進安全装備と総称されるものの中には、様々な種類のものがあります。

まず、機能的な違いとしては、前走車との距離の測り方です。

前走車との距離を測るのに用いられるのが、レーダーとカメラになります。この違いについて説明していきます。

レーダー

長所は、前方の視界が悪い場合でも、前走車を検知しやすいことです。夜間でも昼間と同様の検知能力を持っている点です。

例えば、霧がかかっている道やトンネルに入るとき・出るときなどにおいて、人間の目では前走車を認識することが困難な状況でも、レーダーでは検知可能であるということです。人間の補助をしてくれるという意味では、心強いですね。しかし、あまりに天候不良だと検知しない場合はあります。

短所としては、レーダーを発する部分が、走っているうちに汚れたりすることで、前方を認識しずらくなることです。

また、レーダーは、カメラよりも高価なので、コストがかかるといえます。

カメラ

車線維持を支援してくれる機能が付いている場合、カメラで車線を認識するのに単眼カメラが必要となります。

ふらつかないために

また、前方の障害物及び車両との距離を測るのにカメラを利用している場合もあります。

インプレッサ SPORT AT誤発進抑制制御
カメラにより前方の障害物との距離を測る

スバルのアイサイトは、前方にカメラを2つ搭載することで、前走車との距離を測ることに成功しています。対象物を立体的に認識できることから、その認識能力は、人間の目と同等とされています。

そのため、カメラは、白線を認識するとき障害物にぶつかりそうなとき前走車との距離を測るとき、ほとんどすべての場合に使われる可能性があります。

メリットとしては、コストが安いことが挙げられます。初めて安価で先進の安全技術の促進を始めたのが、スバルのアイサイトです。

また、レーダー式と比較すると、カメラはフロントガラスの、ワイパーでふき取る部分に設置されているので、レーダー式よりは、汚れにくいといえるでしょう(汚れてもワイパーで拭ける)。

ステレオカメラ
アイサイトに搭載されるステレオカメラ

デメリットは、大雨・霧等の悪天候の時、トンネルに入るときや出るとき等、人間の目で認識するのが困難な場合、カメラの認識能力も下がるということです。

また、カメラによって踏み間違いを防止する機能を担っている場合は、

前面がガラスの時などは、検知できない可能性があるということです。ガラスでなかったとしても、数メートルから数十センチといった近い距離での抑制は難しいので、やや頻繁に作動する恐れがあります(例えば、狭い道を全面ギリギリで曲がるときに壁を検知してしまったり、スロープを降りるときに地面を障害物として認識するなど、実例はあるようです)。

まとめ

レーダーとカメラは、それぞれに長所・短所があります。

スバルのアイサイトが登場するまでは、レーダー式が主流だったため、スバル以外のメーカーはレーダー式を基礎として安全装備を作り上げてきました。歩行者や自転車を検知しようとすると、カメラがあると精度が上がるため、最近では、レーダーとカメラを両方装着するメーカーもあります。

ただ、レーダー、カメラを搭載していても検知が困難な場合もあるので気を付けましょう。

カーブでは、前走車を認識できない
特殊な形状をしたトラックなどは、うまく検知できない恐れがある
分岐または合流付近を走行するとき
分岐や合流のある場合

ソナー

踏み間違えた際に、アクセルの出力を抑えたり、ブレーキをかける際に、ソナーにより障害物を検知しブレーキをかけるか否かの判断をします。

ソナーの特徴は、あまり遠くまで検知することはできないけれど、近い対象物については、確実に検知してくれる点です。

レーダーなどと比較して、ごく近距離しか検知できないですが、周りの障害物を誤検知したりするリスクが格段に低いのが特徴です。

そのため、ソナーは、踏み間違い時の緊急停止などを行うか否かの判断の際に使われることが多いです。

前面がガラス張りであっても、検知してくれるのは、カメラのタイプに勝る部分です。カメラにより踏み間違いを抑制するタイプよりも、誤検知が少なく、ギリギリのところで寸止めしてくれるのは、ソナータイプの方です。

まとめ

レーダー、カメラ、ソナーの機能の違いについて説明しました。

はっきり言ってしまえば、すべて装備されているものは、レーダー、カメラ、ソナーのそれぞれを弱点を補いあえるので、最も安心できるという言い方もできるでしょう。

ですが、すべての車にすべての機能を装着できるかといえば、そうとも言えません。車の価格帯やユースによって使い分けられています。

機能の違いについて

それでは、各メーカーが採用している先進安全装備について、どのようなシステムが採用されているか紹介します。

トヨタセーフティセンス

ミリ波レーダー+単眼カメラ 前方ソナー 後方ソナー【最新のタイプ】

すべてついています。

衝突軽減ブレーキ10~80km/h
対車両50km/h
対歩行者40㎞/h
夜間
後方誤発信抑制

もちろん車種ごとに装備内容は異なるので、注意してください。

トヨタ セーフティセンス機能の違いについて紹介 ~セーフティセンスPとCの違い~

ホンダセンシング

衝突軽減ブレーキ5~80㎞/h(フィットは100㎞/hまで)
歩行者
自転車
夜間
ミリ波レーダー+単眼カメラ 後方ソナー

ホンダセンシングは、前方に対する踏み間違い抑制機能は、前方のレーダーが担っています。

しかしながら、2020年2月に発売された新型フィットでは、ミリ波レーダーを廃止し、代わりにワイドビューカメラを採用しました。これにより、高速走行時の急な割込みについての検知能力を上げているようです。

【フィット】ワイドビューカメラ 前方ソナー 後方ソナー

レーダーは遠くの対象物をとらえるのは得意である一方、左右方向に狭い範囲でしか捉えることができません。

ワイドカメラであれば、側方からの割り込みについて対応できるため、フィットでは、ワイドカメラが採用されています。

ホンダセンシング 先進安全装備の車種ごとの違いについて

Honda SENSINGシステムイメージ図
側方に対する見地能力を向上させたホンダフィット

プロパイロット

【スカイライン】カメラ+レーダー 前方ソナー 後方ソナー
【その他】カメラ+レーダー 前方ソナー 

至れり尽くせりの仕様です。ソナーの数も最も多く、さすが、最も自動運転に近いだけのことはあるな、と感心させられます(ただし、スカイラインのみ)。

セレナやノートに搭載されているタイプだともう少し機能は落ちますが、それでも「カメラ+レーダー 前方ソナー」は装着されており、後方に対する踏み間違い防止装置が備わらない点もありますが、他社と比較すると同程度だと思われます。

アイサイト

フロントステレオカメラ2つ+後方ソナー
衝突軽減ブレーキ50㎞/h
歩行者35㎞/h
自転車
夜間×

アイサイトの特徴は、レーダーを持たないことです。その代わり、独自のステレオカメラを2つ搭載し、前方との距離を測ることができます。

アイアクティブセンス

レーダー カメラ 前方レーダー 後方ソナー
衝突軽減ブレーキ4㎞/h~
歩行者10~80㎞/h
自転車10~80㎞/h
夜間

マツダの特徴は、全マツダ車に対して同じ安全装備を用意している点です(最新のドライバーモニターなどはマツダ3とCX-30からとなります)。マツダ2からマツダ6まで、ほぼ同等の装備をの用意しているのは素晴らしい点です。

スズキ

単眼カメラ+レーダー 踏み間違い後方ソナー
衝突軽減ブレーキ15~100㎞/h
歩行者15~60㎞/h
自転車×
夜間×

車種により異なりますが、最も安全なものであれば、一通りの装備はあります。

スズキの特筆すべきポイントは、これだけの装備を装着しても価格が安いことです。安全なクルマというのはもちろん褒められるべきことですが、仮に120万円のクルマに安全装備を充実させるためにと40万円上乗せすることは、正しいとは言えないでしょう。

ダイハツ

レーダー カメラ 前方ソナー 後方ソナー
衝突軽減ブレーキ30~80㎞/h
歩行者30~50㎞/h
自転車×
夜間×

ダイハツもスズキと同様、車種により多少の違いはありますが、最も安全なものとなると、トヨタのセーフティセンスに匹敵するくらいです。

メーカー独自の装備

【日産】半自動運転 自動追い越し機能・ハンズオフ機能

スカイラインのみですが、自動追い越し機能及びハンズオフ機能が備わりました。

これは、出発地点の高速道路入り口と、目的地の高速道路出口を設定します。これにより高速道路上での半自動運転が可能になりました。

日産:スカイライン[SKYLINE] 2019年。秋。ProPILOT 2.0 (60865)

追い越しの際は、ボタンを押すか、ウィンカーを操作することで、車線変更をしてくれる。

【トヨタ】交差点右折時の対向直進車・右左折時の対向方向から来る横断歩行者検知機能

トヨタセーフティセンス

衝突軽減ブレーキの延長線上にある装備ですが、メーカー公表で、右折時の対向車及び横断歩行者を検知できるとしているのは国内では初めてだと思います。

【日産、スバル、マツダ】ドライバーモニタリング

独自のものではありませんが、日産、スバル、マツダが大衆車での導入をしています。

フォレスター ドライバーモニタリングシステム
写真はスバルフォレスター

ドライバーの様子をカメラで認識することにより、きちんと前を向いているか等の運転状況を監視することで、必要があれば注意喚起を行います。

若干のメーカーごとに違いもありますが、居眠り・わき見を検知すれば、警報を発し、ドライバーの疲労を検知すれば、休憩を促したりしてくれる機能が付いているのが一般的です。

フォレスター 警報機能 前方不注意を検知

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