クルマ好きでいろいろな車を見ていると、良いクルマなのに…なぜ売れないの⁈と思うことが多々あります。
そのたびに、僕の周りには、実はこのクルマ良いんだよ~と教えてあげるのですが、今回はより説得的に多くの方に知ってもらおうと記事を書くことにしました。
そんな僕がおススメする車は
トヨタブレイド、ホンダインスパイア、ホンダエリシオン、マツダプレマシーです。
目次
トヨタブレイド
トヨタオーリス
の兄弟車です。骨格などは共通で内外装とエンジンなどが上級仕様となっていますが、後輪にダブルウィッシュボーンサスペンションを採用するなど差別化が図られています。
位置づけ的に難しいですがトヨタ的には新しいジャンルに挑戦したかったのではないでしょうか。同時期にマークXジオというクルマも販売されており、ともに売上的には失敗したクルマです。
しかしながらこのコンパクトなエンジンにアルファード/ヴェルファイアと同じ160PSの2.4Lと280PSの3.5LのNAエンジンを積んでいたこともあってドライブフィールは想像をはるかに上回るほど上質なものでした。単純に車重が1.4トンに満たないくらいなので本気で走ればスポーツカー並みに走ります。
インパネにも布の素材を使っており、見た目だけでなく触れても感じられる良いクルマです。あえて木目調などを使わず、上質感を出したかったと当時のエンジニアが言っていたのを思いだします。
ブラウンの内装で高級感を演出したモデルも販売されました。
今だったら売れたのではないかなあと思ってしまいますが、当時は後継モデルも登場することなく廃盤となってしまいました。コンパクトな車体に上級車の装備と質感を求める方にはお勧めで、不人気車種だったので中古車で買うならかなりの掘出物ではないでしょうか。
ブレイドについてはトヨタブレイド 中古で買うならおススメ!をご覧ください。
ホンダインスパイア
北米や中国で人気を誇っているインスパイア。日本ではあまり走っている印象ありませんが、この車を実はよい車なのです。
まず、特筆すべきはFFセダンであるということ。最近でこそFFセダンに注目が集まっていますが、この型のインスパイアは2007年位に発表され、2012年まで販売されていました。
FFセダンのメリットは、広大な後席ですフロントのエンジンから後輪に駆動を伝えるシャフトが不要なため、後席中央のセンタートンネルがなくなります。そのため後席は広大で長距離ドライブも快適です。
そしてインスパイアでもう1点、注目すべきはパワートレインです。エンジンは3.5LNAエンジンで、気筒休止機能が付いています。これはエンジンにかかる負荷に応じて気筒を休止し、燃費を向上させるというものです。
3気筒休止時は1.75Lで走り、2気筒休止時は約2.4Lエンジンに相当する走りを見せます。なんとこのエンジン、レギュラーガソリン仕様となっています。このスペックを持ちながらレギュラーガソリンはありがたいですね。燃費は当時の10・15モードで9.8㎞/ℓです。
ホンダエリシオン
エリシオンをお勧めする理由は、すぐれた乗り心地と運転する楽しさを体感できる乗っていて退屈しないミニバンだからです。
そしてなぜ売れなかったか、つまりデメリットとも言い換えられるかもしれませんが 売れない理由≠デメリット だと思うのでそこは分けて考えたいと思います。売れない理由の原因は、実は誰かにとってはメリットとなっている場合もあるからです。
売れなかった理由は、エクステリアデザインと荷室の狭さ
エリシオンは開発当初は、いわゆるLクラスミニバン(LLクラスミニバンとも)で、ライバルはアルファードやエルグランドでした。エスティマなどよりもワンサイズ大きいんですね、実は。
洗練されたスマートなデザインが災いしてボディサイズが小さく見えて、よく言えば上品だが悪く言えば質素なデザインとなってしまい、押出の強さやわかりやすい高級感を求めるユーザーが多い中、不人気車種となってしまいました。
しかしながら、こうしたスマートなデザインは、空力性能と走行性能の向上というメリットにもつながっているのです。
Cd値は0.30で、この時代のミニバンとしてはかなり低いです。というかミニバンでこのcd値の話題が出てくること自体がマニアックですね、ホンダらしいですね。
荷室の狭さについても、スタイリング重視で全高を低くしたことと3列目のかけ心地を重視し、チップアップ式の格納方式にしたことが積載容量を少なくすることにつながってしまいました。
ミニバンに乗る理由の一つとして多人数乗るのではなく、スキーやキャンプなどで荷物をたくさん載せたい場合や車中泊のためにミニバンを選ぶ方にとっては、これだけ大きいサイズにも関わらず荷物が乗らないというのは、やはり物足りないかもしれないですね。
マツダプレマシー
マツダプレマシーは低全高7人乗りでスライドドアという今となっては少なくなってしまったタイプのミニバンです。
近年、限られたサイズでできる限り大きなタイプのクルマが売れています。軽自動車にしてもトールサイズが売れ筋ですし、5ナンバーサイズのミニバンでも背の高いタイプが売れ筋です。技術の向上により、高全高のタイプでも高い重心を感じさせない走りや燃費を実現しているのも事実です。
同じ税金、サイズでより大きな車に乗れた方が合理的ですよね。
低全高タイプの自動車は、人気を落とし、プレマシーも例外なく、モデルチェンジせずに廃止となってしまいました。
そんなプレマシーの良いポイントは優れた走行性能と乗り心地、そして多彩なシートアレンジです。
ZOOM ZOOMと謳うマツダのミニバンということもあって、リアサスペンションはマルチリンクを搭載し、優れた操縦安定性を実現していました。また低全高のため、足回りをむやみに固める必要がなく、乗り心地も良いです。マルチリンクって、高級セダンなどに多いタイプで、Mクラスの大衆ミニバンにはなかなか装備されないんですよ!
サスペンションの型式の違いとは?トーションビームとマルチリンクの違い
そして多彩なシートアレンジは二列目が「からくりシート」と呼ばれるもので、真ん中のシートが格納できるようになっていて必要に応じ、3列目へのアクセスをよくすることができるという優れものです。
マツダらしい走りの良さと多彩なシートアレンジはかなり魅力的ですね。
まとめ
クルマについても、食わず嫌いというのはあると思います。その中で中古車で不人気者に乗るというのは実はかなりおススメです。不人気なので、価格が安いんですね。
クルマというのは、高価なものなので、新車で買うのって不安ですよね。そうなると人間ってみんなが買うものに集まってしまいます。売れているから安心だろう、失敗はないだろうと。裏を返すと、何となく売れてしまっている車もあるということです。
だから 売れないクルマ≠悪いクルマ であることも知ってもらいたいです。大事なのはその車がなぜ売れないか、その理由ですね。
その車が売れなかった理由を知れば、その車が自分にとってメリットが多いのかデメリットが多いのかわかります。実は売れない車が自分にとっては、ぴったりだということもあるので、ぜひいろいろな車を知ってください!
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