ホンダセンシング 先進安全装備の車種ごとの違いについて

ホンダ

ホンダが誇る先進安全装備、Honda SENSINGですが車種ごとにシステムは少しずつ異なり、カバーできる安全領域を異なります。しかしながらどの車種も”Honda SENSING”で同じ名称なので機能の違いについてわかりにくいですね。

そこで、そもそもHonda SENSINGがどういった装備が装着されていて、車種ごとに装備がどう異なるのかについてまとめてみました。購入の際の参考にしてください。

トヨタ セーフティセンス機能の違いについて紹介

Honda SENSING全モデル標準装備

ACC<アダプティブ・クルーズ・コントロール>

追突軽減ブレーキ <CMBS>

誤発信抑制機能

LKAS<車線維持支援システム>

路外逸脱抑制機能

追突軽減ブレーキ<CMBS>

前走車、対向車、歩行者との衝突回避を支援してくれます。歩行者まで対応しているのは良いですね。

機能の違い

夜間歩行者検知可5代目ステップワゴン、CR-V、N-BOX、N-VAN、N-WGN
動いている自転車検知可N-BOX、2代目N-WGN(2019.7~)、4代目フィット、
10代目アコード、11代目シビック、ZR-V、6代目ステップワゴン
動いている自転車検知が可能な車種は、夜間歩行者の検知にも対応しています。

誤発信抑制機能

アクセルとブレーキの踏み間違いなどがあった場合、注意喚起とともにエンジン出力を抑えてくれます。

後方発進抑制

リバース、ドライブの間違いやアクセルとブレーキの踏み違いなど不意の発進による衝突を以前に防いでくれます。近年コンビニなどに追突する事故が増えていますが、そういった事故を未然に防いでくれる装備です。

機能の違い

5代目ステップワゴン、CR-V、N-BOX、N-VAN、N-WGN
後方誤発信抑制機能4代目フィット、11代目シビック、2代目ヴェゼル、ZR-V、6代目ステップワゴン、4代目フィット、N-BOX、N-WGN
動いている自転車検知が可能な車種は、夜間歩行者の検知にも対応しています。

路外逸脱抑制機能

車線を検知し、はみ出さないように支援してくれます。

ACC<アダプティブ・クルーズ・コントロール>

適切な車間距離を保ってくれます。速度は30㎞/h以上で作動します。

LKAS<車線維持支援システム>

車線内を走行できるようにステアリング操作を支援してくれます。

路外逸脱抑制機能とは異なり、路外逸脱抑制機能は緊急時に車線からはみ出しそうになった時に作動するもので、LKASは車線からはみ出さないように支援してくれるものです。

LKASは 65㎞/h 以上で作動します。

先行車発進お知らせ機能

停車中に先行車が発進した際、しばらくたっても自車が発進しないとき、音で発進したことを教えてくれます。

標識認識機能

標識の見落とし防止を図り、安全運転を支援してくれます。特に速度制限を教えてくれるのは非常に便利ですね。

以上の機能は”Honda SENSING”装備されていれば、標準で付いてくる装備です。

渋滞追従機能付ACC<アダプティブ・クルーズ・コントロール>

通常のACCに加えて、渋滞時においても先行車との車間を取りながら、走行してくれるというものです。

ブレーキまでも自動車が行いますので、電子制御式パーキングブレーキを搭載していることが必要になるので、必然的に高価格車に多く見られる装備となります。

しかし、先行車が行ったん停止し、再び走り出すようなときは、ドライバーによる発進操作をする必要があります。停止までは自動車がしてくれるのですが、発進はドライバーで操作する必要があります。安全面から停止から発信まで全自動というわけにはいかないのですね。

渋滞追従機能付きACC4代目フィット
5代目ステップワゴン(ハイブリッド)、6代目ステップワゴン、5代目オデッセイ(2016年ハイブリッド車)
10代目シビック(ハッチバック、セダン)、11代目シビック、インサイト、アコード、レジェンド
5代目CR-V、ZR-V
トラフィックジャムアシスト4代目フィット(2022.10の年次改良で追加)
6代目ステップワゴン(2022~)
11代目シビック(2021~)、
ZR-V
動いている自転車検知が可能な車種は、夜間歩行者の検知にも対応しています。

トラフィックジャムアシストという装備も加わる車種もあります。

ACCやLKASが渋滞時も使えるというものです。これがあれば渋滞にはまっても安心です。ここまでくるといよいよ自動運転に近づいてる感は出てきますね。

歩行者事故低減ステアリング

歩行者との衝突回避を支援してくれます。この機能は他社ではなかなか見られない装備だと思います。

搭載車種

3代目フィット、4代目フィット、シャトル、

歩行者事故低減ステアリング3代目フィット、4代目フィット、シャトル
フリード、5代目ステップワゴン、6代目ステップワゴン、5代目オデッセイ(2016年ハイブリッド車)
グレイス、10代目シビック(ハッチバック、セダン)、11代目シビック、インサイト、アコード、レジェンド
初代ヴェゼル、2代目ヴェゼル、5代目CR-V、ZR-V
N-BOX、N-VAN、2代目N-WGN
動いている自転車検知が可能な車種は、夜間歩行者の検知にも対応しています。

オートハイビーム

前走車や対向車を検知してハイ/ロービームの切り替えを自動でやってくれます。

アダプティブドライビングビーム

さらに、対向車を照らす部分のみ遮蔽し、歩行者へのまぶしさ軽減も行ってくれるアダプティブドライビングビームも用意されています。

「アダプティブドライビングビーム」アニメーション – YouTube 出典:アダプティブドライビングビーム | Hondaの安全技術 | Honda公式サイト

オートハイビームレジェンド、グレイス、シビックハッチバック、シビックセダン、CR-V、N-BOX、N-VAN
アダプティブドライビングビーム11代目シビック(2021-)、ZR-V

車種ごとに異なる装備一覧

コンパクトカー
衝突回避ブレーキ
<CMBS>
自転車検知可
渋滞追従機能付AC歩行者事故
低減ステアリング
後方発進抑制オート
ハイビーム
3代目
フィット
4代目
フィット

夜間歩行者
※2022.10MCで追加
シャトル
ミニバン
衝突回避ブレーキ
<CMBS>
自転車検知可
渋滞追従機能付AC歩行者事故
低減ステアリング
後方発進抑制オート
ハイビーム
フリード
5代目オデッセイ
※2016年以降のハイブリッド車のみ
5代目ステップワゴン

※ハイブリッドのみ
6代目ステップワゴン

セダン
衝突回避ブレーキ
<CMBS>
自転車検知可
渋滞追従機能付AC歩行者事故
低減ステアリング
後方発進抑制オート
ハイビーム
グレイス
10代目シビック
11代目シビック
アダプティブドライビングビームの設定あり
インサイト
アコード
レジェンド
SUV・軽自動車
衝突回避ブレーキ
<CMBS>
自転車検知可
渋滞追従機能付AC歩行者事故
低減ステアリング
後方発進抑制オート
ハイビーム
初代ヴェゼル
2代目ヴェゼル
自転車検知可
夜間歩行者検知可
ZR-V
夜間歩行者検知可

アダプティブドライビングビームの設定あり
5代目CR-V【2016-2022】
夜間歩行者検知可
N-BOX
夜間歩行者検知可
N-VAN
夜間歩行者検知可
2代目
N-WGN【2019-】

自転車検知可
夜間歩行者は検知可

まとめ

こうして見てみると、N-BOXの装備の充実ぶりがすごいですね。まあレジェンドは価格が価格なのですごい装備が付いていても納得ですが、軽自動車であるN-BOXもなかなか装備が充実しています。

ホンダの軽自動車からフラッグシップモデルまで安全装備では差をつけないというマインドが表れていましたね。これからもスバルやマツダに負けないよう頑張ってほしいですね。