2019年度 自動車安全性能評価ランキング ~アルファード、セレナ、レクサスは満点 その理由に迫る!~

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安全性能評価ランキングが発表されました。

予防安全性能

まず、予防安全性能について。

評価対象車種は、

乗用車ではスバル「フォレスター」、ダイハツ「ロッキー」/トヨタ「ライズ」、「アルファード」/「ヴェルファイア」、「RAV4」、日産「セレナ」/スズキ「ランディ」、フォルクスワーゲン「ポロ」、ホンダ「アコード」、メルセデス・ベンツ「Cクラス」、レクサス「ES」、「NX」、「UX」、MINI「3ドア」/「5ドア」の12車種。

軽自動車では、ダイハツ「タント」/「タント カスタム」/スバル「シフォン」/「シフォン カスタム」、日産「デイズ」/「デイズ ハイウェイスター」/三菱「eKワゴン」/「eKクロス」、ホンダ「N-BOX」/「N-BOX カスタム」、「N-WGN」/「N-WGN カスタム」の4車種、軽16車種が対象です。

アルファード

そのうち、トヨタ「アルファード」/「ヴェルファイア」、日産「セレナ」/スズキ「ランディ」、レクサス「NX」と「UX」は、満点を獲得しました。

セレナ

なぜ満点を獲得できたのか?

これには理由があります。

2019年度より、「夜間の歩行者」に対して衝突軽減ブレーキが作動するか、という基準が加わりました。

これらの車種は、この基準を満たしているため、満点につながったといえます。

UX

予防安全性能評価1位~10位

総合得点対車両対歩行者
(昼)
対歩行者
(夜間:街灯あり)
対歩行者
(夜間:街灯なし)
車線逸脱抑制後方視界情報高機能前照灯ペダル踏み間違い時
加速抑制
満点1413225401516652
1位トヨタ「アルファード」/
「ヴェルファイア」
1413225401516652
1位日産「セレナ」/
スズキ「ランディ」
1413225401516652
1位レクサス「NX」1413225401516652
1位レクサス「UX」1413225401516652
5位レクサス「ES」140.23224.2401516652
6位メルセデスメンツ
「Cクラス」
139.83224.8401516651
7位トヨタ「RAV4」137322539.615.01661.42
8位日産「デイズ」/三菱「eKワゴン」132322535.214.41661.42
8位ホンダ「アコード」1323224.64010.81661.41.2
10位スバル「フォレスター」131.43223.537.89.116.0652
1413225点401516652
総合得点対車両対歩行者
(昼)
対歩行者
(夜間:街灯あり)
対歩行者
(夜間:街灯なし)
車線逸脱抑制後方視界情報高機能前照灯ペダル踏み間違い時
加速抑制

RAV4は、アルファードやレクサスのものと基本的には同じ性能を持つ「トヨタセーフティセンス」を搭載しています。しかし、ヘッドライトについては、AHB(オートマチックハイビーム)となる点が「高機能前照灯」の得点を 5→1.4 へ下げています。

RAV4

8位のアコードについても同様のことが言えます。ハイビームのまま対向車にまぶしい思いをさせない装備(トヨタ車では、ADB(アダプティブハイビーム)など)があれば 5点満点となります。

そのほか、10位のアイサイトは、夜間の歩行者検知能力が、他と比べて一歩及ばないのですね。この中で唯一ステレオカメラのみを用いた安全装備なので、認知能力は人間の目と同じくらいしか(そんなにあれば十分だと思うのですが…)ないようです。

他のメーカーの安全装備は、レーダーや赤外線カメラなど、複数のシステムを用いることで精度を高めています。

先進安全装備”自動ブレーキ”徹底比較 メーカーごとの違いについて

予防安全性能評価11位~

11位ホンダ「N-BOX」129.2
12位ホンダ「N-WGN」123.7
13位VW「ポロ」110.5
14位ダイハツ「ロッキー」73.6
15位ダイハツ「タント」/スバル「シフォン」72
16位MINI「3ドア」/「5ドア」28.8

衝突安全性能

衝突安全性能評価では、

トヨタ「RAV4」、ホンダ「アコード」、「インサイト」、レクサス「UX」、「NX」、ダイハツ「ロッキー」/トヨタ「ライズ」、フォルクスワーゲン「ポロ」、メルセデス・ベンツ「Cクラス」、MINI「3ドア」/「5ドア」の9車種。

軽自動車では、ホンダ「N-WGN」、日産「デイズ」/三菱「eKワゴン」、ダイハツ「タント」/スバル「シフォン」の3車種。

衝突安全性能評価については、純粋にボディの丈夫さだけでなく、歩行者をはねてしまった時に与える影響が小さいかとか、シートベルト着用するよう警告があるかどうかなども評価の対象に含まれます。

ボディの丈夫さについても、一定の条件の下でしか評価されないので、この評価のみをもって安全な車だと判断するのは早計です。ある意味、一定以上の基準を満たしていれば、点数で差が付きにくい評価の仕方なので、注意が必要です。

ランキング

1位トヨタ「RAV4」88.9
2位ホンダ「N-WGN」88.7
3位ホンダ「アコード」88.5
4位ホンダ「インサイト」87.5
5位レクサス「UX」87.3
6位日産「デイズ」/三菱「eKワゴン」86.5
7位レクサス「NX」85.9
8位メルセデスベンツ「Cクラス」85.7
8位VW「ポロ」85.7
8位ダイハツ「ロッキー」85.7
11位ダイハツ「タント」80.2
12位ミニ77.9

まあ、予防安全性能評価のみならず、衝突安全性能評価においてお、評価の対象は、日本独自のルールも多いので必然的に日本車が上位に位置するのは仕方ないと思います。