メルセデスベンツにあこがれを抱いている方は、多いのではないでしょうか?
Cクラスのグレード体系としては、大きく分けるとパワートレーンでC180、C200、C220dの3種類、装備面でいうと、アバンギャルド、ローレウスエディション(後期型のみ)が用意されています。
まずは、装備面での違いを紹介します。
Cクラス3代目についての紹介はこちら
メルセデスベンツ Cクラス 中古で買うなら 3代目 ~年式・グレードごとの違いを紹介~
目次
装備の違い
標準車(C180のみの単一グレード)
最もベーシックなモデルとなりますが、受注生産のため中古車市場ではほとんど出回っていません。
16インチアルミホイール
ピアノラッカー調インテリアトリム
アバンギャルド
アバンギャルド
17インチアルミホイールに変更となります。
内装の違い
レザーツインシート
シートの表皮が豪華になります。
メモリー付きパワーシート
電動チルト&チルトテレスコピックステアリング
ローレウスエディション(後期型のみ)
内装も若干の違いがあります。
アバンギャルドでは、ブラウンウッドだったインテリアパネルが、ローレウスエディションではブラックウッドになります。
スポーティな外装になります。
ブラックウッドになります。
12.3インチ コックピットディスプレイ
速度計、タコメーター、アシスタンスシステムの作動状況、ナビゲーションの案内などドライビングに必要な情報を、見やすくわかりやすくカラー表示します。
以上がローレウスエディションの主な装備となります。
続いてはパワートレーンの違いについて紹介します。同じグレード名称でも前期型と後期型とで搭載されるエンジン、トランスミッションが異なるので、注意が必要です。
パワートレーンの違い
C180 前期型と後期型の比較
C180 | 前期型 | 後期型 |
エンジン | 1.6Lターボ | 1.5Lターボ |
最高出力 | 156PS/5,300rpm | 156PS/5,300rpm-6,100rpm |
最大トルク | 25.5kgm/1,200rpm-4,000rpm | 25.5kgm/1,500rpm-4,000rpm |
前期型では、1.6Lエンジンだったのが、後期でさらに小さくなり、1.5Lとなりました。
スペックはほぼ変わりありません。
しいて言えば、最大トルク発生させる、最小のエンジン回転数が
1,200rpm→1,500rpm
へ変更しているくらいです。
グレード一覧
C180アバンギャルド
C180ローレウスエディション
C200 前期型と後期型の比較
C200 | 前期型 | 後期型 |
エンジン | 2.0Lターボ | 1.5Lターボ |
最高出力 | 184PS/5,500rpm | 184PS/5,800-6,100rpm |
最大トルク | 30.6kgm/1,200rpm-4,000rpm | 28.6kgm/3,000rpm-4,000rpm |
モーター | ー | BSG、48V電気システム |
C200については、後期型で大幅なダウンサイジングを行い、代わりに48Vマイルドハイブリッドを搭載することで動力を補っています。
C180 とC200の違いは、最高出力、最大トルクともに向上しています。C200には、発進時に加速をアシストしてくれるモーターが備わります。
そのため、C200は、パワフルながら燃費も良い仕様になっています。
グレード一覧
C200アバンギャルド(4MATICの設定あり)
C200ローレウスエディション(後期型)(4MATICの設定あり)
C220d 前期型と後期型の比較
C200dのdとはディーゼルエンジンを表し、前期型は2.2Lディーゼルターボ、後期型では2.0Lディーゼルターボにへと排気量が小さくなっています。
C220d | 前期型 | 後期型 |
エンジン | 2.2Lターボ | 2.0Lターボ |
最高出力 | 170PS/3,000-4,200rpm | 194PS/3,800-6,100rpm |
最大トルク | 40.8kgm/1,400rpm-2,800rpm | 40.8kgm/1,600rpm-2,800rpm |
燃費(JC08モード) | 20.3 アイドリングストップ付 | 18.9 |
排気量は小さくなっているにも関わらず、出力に関しては、+24PS向上していることがわかります。
しかし、燃費に関しては、後期型の方が悪くなっています。これは前期型では付いていたアイドリングストップ機能が、後期型では省略されているからです。
なぜ省かれたのか経緯はわかりませんが、トヨタ車でもアイドリングストップを装備しない流れになってきており、その分バッテリー代が高くなったり、アイドリングストップ中に快適性が下がることを考慮すると、装着しないことが合理的と判断したのでしょう。
グレード一覧
C220dアバンギャルド
C220dローレウスエディション(後期型のみ)
C250スポーツ
前期型のみに用意されていたグレードです。
C250スポーツ | 前期型 |
エンジン | 2.0Lターボ |
最高出力 | 211PS/5,500rpm |
最大トルク | 35.7kgm/1,200rpm-4,000rpm |
トランスミッション | 7AT |
燃費(JC08モード) | 20.3 |
AIRMATICサスペンション
エアサスペンションが標準装備されます。
エアサスペンションの良いところは、スポーティに走りたいときと乗り心地重視の時とで使い分けられる点です。バネサスペンションだとどうしても両立できないところがあります。それが可能なのが、エアサスペンションの強みですよね。
(後期型では、C 200 ローレウス エディション、C 200 4MATIC ローレウス エディション、C 220 d ローレウスエディション、C 350 e アバンギャルドにオプション設定)
C350eアバンギャルド
クラス随意のプラグインハイブリッドです。
組み合わされるエンジンはC250スポーツに搭載されるものと同じ。強力なモータ―が組み合わされるので
システム最高出力は320PS、トルク71.3kgmとなります(後期型)。
C250スポーツ | 前期型 | 後期型 |
エンジン | 2.0Lターボ 高出力モーター付 | 2.0Lターボ 高出力モーター付 |
最高出力 | 211PS/5,500rpm | 211PS/5,500rpm |
最大トルク | 35.7kgm/1,200rpm-4,000rpm | 35.7kgm/1,200rpm-4,000rpm |
システム最高出力 | 279 PS | 320PS |
システム最大トルク | 61.2kgm | 71.3kgm |
トランスミッション | 7AT | 9AT |
燃費(JC08モード) | 17.2 |
新車で買うなら700万超えは確実ですが、前期型の中古車市場だと、300万円を切る個体も存在しています。
しかし、このクルマ、かなり先進的で魅力ですが、燃費は17.2km/LとディーゼルのC220dには劣ります。
また、力強さこそ魅力ですが、パワートレーンの滑らかさには一歩及ばない点があるようです。例えばモーターのみの駆動からエンジンが始動する時の滑らかさや、回生ブレーキの質感などは、改善の余地があります。
少なくとも、日本車のハイブリッドのような滑らかさを期待するとがっかりするかもしれません。
おすすめグレードは?
まずはパワートレーンからいうと、最も人気なのは、C220d です。
ですが、あえて、中古車であることを踏まえると、C200がねらい目な気がします。価格もC180とほとんど変わりありません。
前期型であれば、パワフルな2.0Lターボエンジンで高回転まできれいに回るガソリンエンジンのフィーリングを楽しめます。
後期型であれば、1.5Lターボ+マイルドハイブリッドを組み合わせたパワートレーンで上質なフィーリングを楽しめます。
したがって、おススメは、C200できまり!
C200dは人気のグレードであるがゆえ、中古車の価格も若干高めですが、C200と比較しても20~30万円ほどで収まりますし、力強い加速を味わえますので、ドライビングを楽しみたい方にはもってこいです。
装備面でいうと、前期ではアバンギャルド、後期型でローレウスエディションが追加されてからは、ローレウスエディションが人気です。アバンギャルドはエレガント、ローレウスエディションはスポーティな印象なので人によって好みが分かれそうですね。
ただ細かい点でいうと、C220dは最新のラインナップではローレウスエディションしか設定がなかったり、(少し前だとアバンギャルドの設定もあった)C180ではローレウスエディションの設定がなくなっていたり、年式によって選べるグレード、選べないグレードがあるので注意が必要です。
最近のコメント