マツダの多人数乗車SUVであうCX-8が一部改良で、2.5Lガソリンエンジン、およびターボ付き2.5Lガソリン車が追加されました。
なぜガソリン車が追加されたのか、僕なりに考えてみました。
まず従来から存在していたディーゼルエンジンについて見ていきます。
目次
ディーゼルエンジンの特性
ディーゼルエンジン車はトルクはバスやトラックに搭載されているというイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?
そんなイメージからもわかると通り、ディーゼルエンジンって音がうるさいのです。あくまでガソリン車と比べてですが…。それでもマツダのディーゼルは静粛性にも徹底的にこだわり、車に詳しくない方だと普通のガソリンエンジンと区別のつかないと思います。
しかし通常のガソリン車と同等の静粛性を実現したディーゼルエンジンを開発するマツダが、ガソリンエンジン車を作ればより静粛性の高いエンジンになってしまうのは当然といえば当然。
CX-8に追加された2.5Lエンジンは、ともにディーゼルエンジン車を上回る静粛性を実現しています。
2.5Lエンジンは優れた静粛性が魅力!
そして、次なるディーゼルエンジン車の特徴といえば、浄化装置です。排気ガスに黒煙などの有害物質が多く含まれているため、ディーゼルエンジン車は、浄化装置が装着されています。
メーカーによって浄化装置は様々なタイプがあります。尿素を用いたものや内部ですすなどを取り除きフィルターで除去するタイプなど様々ですが、多くは、尿素の交換や低位的なメンテナンスが必要になります。
しかしマツダのディーゼルエンジンは、高価な尿素なども使わず、定期的なフィルター除去なども必要ありません。
DPF機能といわれる浄化装置がつけられていて、黒煙など有害物質を走りながら除去してくれるというものです。
実は、このDPFは走行しないと働かず、しかもDPFが機能している間は、燃費が悪化します。
そのためディーゼルエンジン車は1週間に30分以上、2000回転を維持するような走行をする必要があります。
そのため街乗りユーザーで、短い距離を繰り返し乗るという使い方だとディーゼル本来の性能を発揮できないだけでなく、煤の除去が不十分で、エンジン不良を引き起こす恐れもあります。中には、エンジンを分解し、すすを除去したとう事例もあるそうです。
街乗りユーザーにとってはガソリンエンジン車のほうが向いている!
走行距離の少ないユーザーや静粛性にこだわりたいユーザーにとってはガソリン車のほうが魅力的だから、ガソリン車の設定が追加されたのでしょう。
2.5Lガソリン
ガソリンエンジン車の魅力をお伝えしたところで、CX-8のラインナップを見ていきましょう。
2.5Lガソリン車(2WD)
25S 289万4400円
25S PROACTIVE 325万6200円
25S L Package 375万8400円
2.5Lガソリンターボ車(4WD)
25T PROACTIVE 374万2200円
25T L Package 424万4400円
2.5Lガソリン車は2WDのみ。
2.5Lガソリンターボ車は4WDのみの設定となっています。
これは動力性能の余裕の大きさにより、2.5Lガソリンは余裕が少ないため、軽量で軽快な走りを求めていることがわかります。
2.5Lガソリンターボ車は、動力性能に余裕があり、重厚感のある乗り心地となっています。
ガソリン車とガソリンターボ車
ガソリン車は自然吸気で自然な乗り味が特徴です。特に街乗り走行時の発信加速や低速走行時には、軽いアクセルワークと軽いエンジンがもたらす、フロントノーズの軽快感はガソリン車でしか味わえない魅力です。
パワーについては、出力が190PSでトルクが252N・mで、他の2種類のエンジンと比較すると見劣りしますが、Lクラスのミニバン(例えばアルファード、2.5Lは出力182PS、トルク235N・mで車重1920トンで十分な加速を確保できています)と比較すると、CX-8は1720トンなので、十分な性能を持っているといえます。
ガソリン車に向いている走行シーン
アクセルの踏んだ瞬間に素早くトルクが立ち上がり、スムーズに加速します。レスポンスの良さを感じられます。
スムーズに発進でき、低速域での必要な加速をコントロールできます。車両の重さや大きさを意識することなく、楽な運転ができます。
ターボ車は、自然吸気3.5Lに匹敵するトルクとパワーを実現しています。また高い静粛性も魅力で、高級感でいえば、ディーゼルエンジン車を凌いでいます。
ターボ車に向いている走行シーン
アクセルを踏み込んだ時の、気持ちのよい伸び感と思いのままの加速フィールが感じられます。
ラグのないリニアなレスポンスで、スムーズかつなめらかで重さを感じさせない気持ちのいい走りをサポートします。
その他改良点
GVC Plus
まず、改良前から装着されていたGVCについて。
GVCはドライバーのハンドル操作に応じてエンジンの駆動トルクを変化させることで、これまで別々に制御されていた横方向と前後方向のG(加速度)を統合的にコントロールし、4輪への接地荷重を最適化してスムーズで効率的な車両挙動を実現する世界初の制御技術です。(マツダHPより)
4厘に加わるトルクを最適化して、ハンドル操作にり生じるGをコントロールし、走行時の安心感のみならず、乗員にかかる負担も軽減し、疲労軽減にもつながります。
:このGVCに加え、今回の改良でブレーキによる制御も加わりより安心感のある荘王が可能となりました。
L Packageの装備内容がより豪華に
インパネデコレーションパネル (本杢/サテンクロームメッキ)
ドアトリムデコレーションパネル(本杢/サテンクロームメッキ)
自動防眩ルームミラー(フレームレス)
7インチマルチスピードメーター(TFTカラー)
シートベンチレーション
結論
CX-8は、ミニバンは所帯じみた感じがして嫌だけど、多人数乗車できる車が欲しい!という層にウケ、人気を誇っていました。
そんなCX-8がガソリンエンジン追加で、より多くの人に、また価格帯も289万円からとなり身近な存在となりました。
街乗りで乗ることが多い人にもお勧めできる、良い車になりました。
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