ホンダオデッセイが5代目に突入してから5年に突入しました。Lクラスミニバンはアルファード/ヴェルファイアの独占市場となりつつありますが、実はオデッセイも負けていないのです。今回はデビュー5年目ということで、オデッセイの魅力を紹介したいと思います。
目次
オデッセイ
5代目となるオデッセイは低床低重心を謳っていた先代とは一線を画し、全高を高め、スライドドア化することで、広大な室内空間を実現しました。
まずライバルと比較して優れている点を紹介したいと思います。
良好な乗降性
ライバル車と比較して格段に低いステップは、約30㎝。国産車では最も低い部類に入ります。
中でもスライドドア車はたいてい二段のステップになっていることが多いのですが、足腰の弱いお年寄りが乗り降りするにはステップの幅が小さく危険です。雨の降ったすべりやすい日などは、足腰の強い人でも気を付けなければなりませんが、オデッセイの場合、ワンステップフロアで且つ30㎝と非常に低くなっていますので、乗り降りしやすいです。
アルファードを例に
オデッセイのライバル社の多くが、スライドドアで2ステップフロアとなっています。アルファードを例にとると、アルファードは歴代で最も床が低くなっていますが、それでも2フロアで、1段目は35㎝となっており、オデッセイの床の低さがよくわかります。
広大な室内空間
きわめて床が低いことから、室内空間は車高のわりに非常に広くなっています。
室内高でいうと1325㎜となっています。全高はアブソルートで1685㎜です。
室内高 | 全高(車高) | 比率 | |
オデッセイ | 1325 | 1685 | 78% |
アルファード | 1400 | 1935 | 72% |
エスティマ | 1255 | 1745 | 72% |
ハンドリング
低床であるということは、重心も低いということになります。重心が低ければ、それだけ無駄な動きが抑えられハンドリング性能が高くなります。また重心が低いことは、サスペンションを無駄に固くする必要がなくなり、乗り心地の良さにもつながります。
オデッセイは、元祖走り屋のミニバンというイメージですが、それは5代目のスライドドア化されたオデッセイにもしっかりと引き継がれているのですね。
実はすごいパワートレーン
オデッセイは、2.4Lガソリン車、ハイブリッド車が用意されています。
ガソリン車は直噴タイプとノーマルタイプがあります。
グレード構成からすると
G・AERO Honda SENSING
ABSOLUTE・Honda SENSING
ABSOLUTE・EX Honda SENSING
圧倒的にアブソルートが売れている状況なので、アブソルートに搭載されている直噴エンジンの魅力をお伝えします。
ガソリン車
オデッセイアブソルート | アルファード | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 140[190]/6,400 | 134[182]/6,000 |
最大トルク (N・m[kgf・m]/rpm) | 237[24.2]/4,000 | 235[24.0]/4,100 |
燃費 | 14.0 | 11.6 |
重量(㎏) | 1810 | 1960 |
パワーウエイトレシオ | 9.52 | 10.76 |
最高出力、最大トルクについてはコチラ
キングオブミニバンのアルファードと比較しても走りの面では、大きくリードしていることがわかります。
乗り心地も当初は固い、乗り心地が悪いといわれていましたがマイナーチェンジを重ね、満足できるものとなっています。
アルファードは全般的に足回りがソフトになっており、おおらかな挙動を示します。よって街中~中速域の乗り心地は非常に良いです。しかし、近年の車は緊急回避性能をも求められるため、横転しないよう、足回りが固められている傾向にあります。そのため、アルファードの場合、速度が高くなればなるほど乗り心地が荒れやすいです。
オデッセイは、しっかりとした足回りなので、街乗りや荒れた路面では、ショックを感じるシーンもあると思いますが、中速域~高速域にかけてのスタビリティは非常に高く、快適性は高いです。
2車の方向性に違いが認められます。ゆったり走る方には、アルファード。
走りを楽しみたい方にはオデッセイということになります。
ハイブリッド車
ハイブリッド車は2.0Lのエンジンを搭載し、変速機をもたず、発電のみに駆動する準電気自動車的なハイブリッドシステムです。
このシステムの特徴は、中速~高速域ではモーターを切り離して、エンジンと直結させてエンジンのみで走行することができます
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