マツダがマイナーチェンジに伴い、デミオ、アテンザにおいても世界共通の車名表記に変更するとのことがわかった。
公式サイトを見ると、アテンザについては、MAZDA6へと車名変更がされています。
目次
なぜ車名変更をするのか?
日本国内での売れ行き
現在日本の自動車メーカーの国内、国外での販売比率をご存知でしょうか?
以下が日本の自動車メーカー主要8社の海外生産比率を示したものです。
世界生産のうち、日本で販売されている割合を示したいと思います。
(日本生産よりも日本販売が少ないのは、日本で生産されるも輸出され、海外で販売されるものも含んでいるためです。)
メーカー | 国内販売 | 世界生産 | 割合 |
トヨタ | 1,633,161 | 9,007,511 | 18.1% |
日産 | 590,905 | 5,769,277 | 10.2% |
ホンダ | 724,791 | 5,236,842 | 13.8% |
三菱自動車 | 91,620 | 1,210,263 | 7.6% |
マツダ | 209,660 | 1,607,602 | 13.0% |
スズキ | 665,879 | 3,302,336 | 20.2% |
ダイハツ | 630,902 | 1,463,545 | 43.1% |
スバル | 709,643 | 1,073,057 | 66.1% |
合計 | 4,723,655 | 28,670,433 | 16.5% |
ご覧の通り、現在の国内販売比率は極めて低いのです。
グローバルな開発・生産
多くの自動車は海外での販売を念頭に置いて開発されます。逆に国内のみでの販売を念頭に置いたものは、軽自動車や5ナンバー規格の自動車です。
これらは日本国内での販売でしか開発コストを回収できません。近年の軽自動車が高い理由の一つなのかもしれません。
自動車メーカーとしても海外と同一で生産した方が効率が良いのです。
特に、ホンダのセダンなんかは、ボディサイズの大型化が顕著ですが、これは、海外、特に欧米での販売を念頭に置いているからなのです。
車名から車種・序列がわかりやすい
和名だと、日本ならではの意味や発音となり、海外では通じにくいというのがあるでしょう。海外での生産も踏まえるとここら辺が難しくなります。
その点、海外名称だと、マツダ2より6の方が格上とわかりやすく、またSUVモデルだとCX‐が付くので名前だけで、ボディ形状や、あるいはグレードなどがわかりやすくなります。
レクサスのLSを例にとると、Lがラグジュアリー、Sがセダンなので、セダンの中でのフラッグシップモデルであることがわかります。同様にLXやLC(XはSUVの意、Cはクーペ。)それぞれSUVの最上級版、クーペの最上級版ということが車名を見ただけで分かります。
ブランド・イメージの向上
セルシオがLSになったのと同様に、社名を変えることで、これまでのイメージを覆し、イメージアップを図るということが考えられるでしょう。
デミオと一言でいえば、初代のデミオまでを含むこととなります。
初代から4代目を見ると、全く別のクルマになっていますね。昔のデミオを知っている人のデミオのイメージといえば、平均的なコンパクトカーの域を出ないでしょう。こうした意味でも名前を変えたいのでしょうね。
まとめ
マツダのデミオ、アテンザの名前変更は、グローバル化の影響も少なからず受けているでしょう。またイメージアップを図るという意味での車名変更はマツダのみならず、他のメーカーにも広がっていくと思われます。
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