独断と偏見で軽自動車の安全ランキング作ってみました。
まず安全性能とは、予防安全性能と衝突安全性能があります。
予防安全性能とは、その名の通り、衝突、事故を予防する性能で、自動ブレーキがこれに当たります。
衝突安全性能とは、何らかの衝突や事故に対して乗員を保護する性能のことです。
以下は自動車安全性能評価【2018】に基づくランキングです。勝手に軽自動車のみ集めてみました。すると以下のようなランキングになりました。
目次
衝突安全性能
1位 | N-BOX |
2位 | キャスト |
3位 | ミライース |
4位 | ムーヴ |
5位 | ミラージュ |
6位 | ワゴンR |
7位 | デイズ(旧型) |
8位 | N-ONE |
N-BOXを除くと、上位にランクしているモデルは、背の低いことがわかります。
軽自動車は、全長、全幅、全高について制限があります。
車内を広く取ろうとするハイトワゴンタイプより
背の低いセダンタイプの方が衝突を吸収するクラッシャブルゾーンを確保しやすいため、
背の低いセダンタイプの軽自動車が上位にランクインしているのではないかと思われます。
予防安全性能
タント | N-BOX | デイズ | N-WGN | アルト | ワゴンR | ||
車間距離維持機能付き クルーズコントロール | 〇 | 〇 | 〇 *0~100㎞/h まで対応 | 〇 *0~100㎞/h まで対応 | 〇 | 〇 | 車間距離維持機能付き クルーズコントロール |
衝突軽減ブレーキ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 衝突軽減ブレーキ |
―対歩行者・夜間対応 | 歩行者 | 歩行者 | 歩行者 | 歩行者・夜間 のみならず、 自転車にも 対応 | 歩行者 | 歩行者 | ―対歩行者・夜間対応 |
踏み間違い 抑制装置 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 踏み間違い 抑制装置 |
―後方 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ‐ | ―後方 |
ふらつき防止警報装置 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ふらつき防止警報装置 |
車線維持装置 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ‐ | – | 車線維持装置 |
オートハイビーム | 〇*₁ADB | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | オートハイビーム | |
その他 | スマートパノラマ パーキングアシスト、 パノラマモニター、 標識認識機能 (進入禁止) | 歩行者事故 低減ステアリング、 標識認識機能 | SOSコール | 歩行者事故 低減ステアリング、 標識認識機能、 電子制御 パーキングブレーキ | 全方位モニター | その他 |
*₁ ADB(アダプティブドライビングビーム)は、ハイビームの状態で対向車にまぶしい思いをさせないように、部分的に遮光することで、視認性を確保したものです。
ダイハツ タント
素晴らしいの一言に尽きますね。大体の安全装備はつけられます。タントにしかつかない装備としては、ADBがあげられます
対向車にライトが当たる部分だけを遮光し、ハイビームのまま走ることができるという優れものです。軽自動車初となる装備です。
ダイハツタントの詳細についてはコチラ
デイズ
SOSコール
交通事故や急病時など危険を感じたときに、SOSコールスイッチを押すと、自動通報され、専門のオペレーターが警察や消防への連携をサポートしてくれます。
最近話題となっているあおり運転に遭遇した際にも有効です。
軽自動車での装備はこのデイズが初となります。
コチラに日産デイズ/eKワゴンについて詳しく書いてます。
N-WGN(エヌワゴン)
横断中の自転車に対応したのが、N-WGNです。これは、軽自動車のみならず、ホンダ車の中でも初なのです。
他車では、おそらくトヨタの上級車に設定されているセーフティセンス(かつてのセーフティセンスPに相当する)くらいではないでしょうか。
ホンダは、軽自動車や小型車から初めて装備するという下克上をしてくれます。
安全な軽自動車とは?
僕がおススメする安全な軽自動車の条件を紹介させていただきます。
まず、背が高すぎないことです。
軽自動車は限られたスペースの中で空間効率を高めようと、全高が高くなりがちです。そうすると追突された時に、横転する可能性が高くなってしまいます。
次に、ヒンジ式のドアであること、つまりスライドドアではないということです。
自動車の衝突安全性能評価ではあまり触れられていませんが、衝突の際にドアが歪み、脱出の際に開けられるかどうか、これは意外と重要です。スライドドアの場合、レールにより開閉しますから、レールが一部でも歪んでしまうとドアが開けられなくなってしまいます。Lクラスミニバンで人気を誇っている某ミニバンでもごく低速の衝突でドアは開かなくなってしまいます。
残念ながら、自動車アセスメントで評価される項目として、衝突後ドアが開閉できるかというのは評価対象ではないのですね。
番外編~さすがN-BOX?~
しかしながら、先日N-BOXとインサイトを衝突させる実験をホンダが行っていました。それは、重量比が1:1.5のN-BOXとインサイトを、50㎞/h同士で衝突させるという実験です。
相対速度が100㎞/hなのでN-BOXが60㎞/h、インサイトが40㎞/h分のエネルギーを吸収することになります。
動画を見てもらうと、車体の動きは大きいもののN-BOXが衝撃を吸収し、生存空間を確保していることがわかります。
ホンダの宣伝になってしまいましたが、衝突したにも関わらず、運転席のドアのみならず、スライドドアまできちんと開くのは実はすごいことなんです。
まとめ
安全な軽自動車の条件は
先進安全装備が付いてる
背の低いもの
ヒンジ型ドア(スライド式でない)のもの
これをもとに僕がおススメする車は
N-WGN
デイズ
ワゴンR
そしてどうしてもスライドドアのクルマが良いとなれば、
N-BOX
が断トツで良いと思います。
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