トヨタ 先進安全装備を紹介 トヨタチームメイト セーフティセンス 

トヨタ

トヨタの安全装備である トヨタ セーフティセンス の装備が広がってきていますが、その装備は、車種ごとに違っていて非常にわかりにくいです。この記事では、トヨタセーフティセンスの機能の違いについて、まとめていますので、参考にしてみてください。

目次

トヨタ 先進安全装備一覧

搭載車種
【Cに相当する】
トヨタ セーフティセンス
アクア(10系)、ヴィッツ、タンク/ルーミー、
パッソ、ハイラックス、アリオン/プレミオ、
プリウスα、シエンタ、ノア/ヴォクシー、
エスティマ、
【Pに相当する】
トヨタ セーフティセンス
マークX、カムリ、ランドクルーザー、
ランドクルーザープラド、CH-R、
センチュリー¹、ハリアー(60系後期)²
【最新版】
トヨタセーフティセンス
MIRAI、クラウン²、
カローラスポーツ、
アルファード/ヴェルファイア(30系後期)²、ヤリス、アクア(20系)、ハリアー(4代目)
新型アクア(20系)
アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)新型ノア/ヴォクシー(90系)、新型(16代目)クラウン
アドバンスト ドライブ2代目MIRAI

₁センチュリーには、AHS(アダプティブハイビームシステム)は装備される

²AHSについては、グレード・オプションの有無によって異なる。

トヨタ セーフティセンスには、トヨタセーフティセンス、セーフティセンスP、セーフティセンスCの3種類があり、現在最も新しいものが「トヨタセーフティセンス」になります。

かつては、トヨタのHP及びカタログ上でもセーフティセンスC、Pと明記されていましたが、マイナーチェンジの度に「トヨタ セーフティセンス」と表記が統一されて、車種ごとの機能がわかりにくくなりました。

最新のトヨタセーフティセンス

P との違い

  • 夜間の歩行者と昼間の自転車運転者も検知する点、
  • 車線内を維持するよう常時アシストしてくれる点、
  • 停止までしてくれるレーダークルーズコントロール、
  • カメラで標識を認識し警告してくれる点、
  • ハイビームでも対向車に眩しくさせない点、

です。

プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼]検知 機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)

自動(被害軽減)ブレーキは自車速度約10km/h~80km/h

車両に対しては50㎞/h

歩行者に対しては40㎞/h 

で作動します。

Pと比較して、完全停止速度が、車両に対して40㎞/hから50㎞/hへ、歩行者に対しては30㎞/hから40㎞/hへ上がりました。

交差点右折時の対向直進車・右左折時の対向方向から来る横断歩行者検知機能

ヤリス以降の車種については、交差点右折時の対向直進車・右左折時の対向方向から来る横断歩行者検機能が備わりました。

搭載車種

  • アクア(2代目)
  • ヤリス
  • カローラ/スポーツ/ツーリング(12代目)2022年モデル~

自動運転への最も大きな課題が、右折といわれていますから、この機能はいつか来る完全自動運転への第1歩となるでしょう。実際、右折と直進車による事故は多いですから、事故の減少に役立つでしょう。

「交差点」出会頭時の車両・自動二輪車検知機能

交差点に進入する際、交差する車両や自動二輪車を、ミリ波レーダーと単眼カメラで検出。衝突の可能性が高いと判断したら、プリクラッシュブレーキを作動させ、衝突回避または被害軽減をサポートしてくれます。

搭載車種

  • 新型クラウン(16代目)
  • 新型ノア/ヴォクシー(90系)
  • 新型シエンタ(3代目)
出典トヨタ ヴォクシー | 特長 | トヨタ自動車WEBサイト (toyota.jp)

PDA(プロアクティブドライビングアシスト)

運転の状況に応じ、リスクの先読みを行うことで、危険に近づきすぎないよう運転操作をサポートしてくれます。

歩行者/自転車運転者/駐車車両に対する操舵・減速支援

リスクを先読みし、危険に近づきすぎないようにステアリング・ブレーキ操作をサポートします。

出典トヨタ ノア | 特長 | トヨタ自動車WEBサイト (toyota.jp)

先行車に対する減速支援

先行車や隣接車の割り込みを検出したとき、ドライバーのアクセルOFFに応じて、車間距離が近づきすぎないように緩やかに減速します。

カーブに対する減速支援

前方のカーブに対して自車の速度が速いと判定した場合、ドライバーのアクセルOFFに応じて緩やかに減速します。

アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)

渋滞時など低速走行時(0㎞/h~約40㎞/h)にドライバーが前を向いているなど一定の条件を満たすと、ステアリング操作をクルマ側でやってくれます。

そのほか

  • 渋滞時の再発進
  • ドライバーモニターでの監視
  • ドライバー異常時対応システム

なども備わります。

搭載車種

  • 新型クラウン(16代目)
  • 新型ノア/ヴォクシー(90系)

 トヨタ セーフティセンス P

  • プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)
  • レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御機能付)
  • レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)
  • オートマチックハイビーム

C との違い

・自動ブレーキが歩行者まで対応している点

・白線をはみ出した時にハンドル支援で戻してくれる点、

・レーダークルーズコントロール(自動的に車間距離を保ってくれる)を備えている点です。

プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)

自動(被害軽減)ブレーキは自車速度約10km/h~80km/hで作動します。

車両については、40㎞/h

歩行者については 30㎞/h 

Cと比べ、30㎞/hから40㎞/hへ完全停止速度が上がっている点と、歩行者まで検知してブレーキをかけてくれるようになりました。

レーンディパーチャーアラート<LDA>(ステアリング制御機能付)

白線をはみ出しそうなときに、一時的に白線内を走行するよう支援してくれます。

carlineup_prius_safety_tssp_2_04_pc
LDA

セーフティセンスCは、白線からはみ出しても警告を発してくれるのみで白線内に戻るように支援はしてくれません。この点が大きな進化のポイントだと思います。

レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)

先行車をレーダーで捕捉し、一定の車間距離を保ちながら追従してくれます。

高速道路などで、ミリ波レーダーセンサーと単眼カメラからの情報によって先行車を認識。設定車速内で適切な車間距離を保ちながら追従制御します。また、設定車速を保ち、定速走行するクルーズコントロールへの切り替えが可能です。
【1】定速制御: 希望の車速をレーダークルーズコントロールスイッチでセットすることにより定速走行を開始。
【2】減速制御: 自車線上に自車より遅い先行車を検知するとスロットルを閉じて減速。より大きな減速が必要な場合はブレーキ制御を行います。十分な減速をしないまま先行車に接近した場合は、ブザーを鳴らし、ドライバーの操作(ブレーキ等)を促します。
【3】追従制御: 減速制御後は先行車の車速変化に合わせて、ドライバーの選択した希望の車間距離(3段階)になるように追従走行します(ただし車速上限はセット車速まで)。
【4】加速制御: 先行車が車線変更などでいなくなった場合は、セット車速までゆっくり加速し、定速走行に戻ります。

トヨタ セーフティセンスC

  • プリクラッシュセーフティ(レーザーレーダー+単眼カメラ方式)
  • レーンディパーチャーアラート
  • オートマチックハイビーム

プリクラッシュセーフティ(レーザーレーダー+単眼カメラ方式)

自動(被害軽減)ブレーキは自車速度約10km/h~80km/hで作動します。

完全停止速度 約30km/h

つまり30㎞/h以内でないと、完全停止はしてくれません。

レーンディパーチャーアラート

道路上の白線(黄線)をセンサーで認識し、ドライバーがウインカー操作を行わずに車線を逸脱する可能性がある場合、ブザーとディスプレイ表示による警報で知らせてくれます。

レーンディパーチャーアラート作動イメージ図

オートマチックハイビーム

ハイビームとロービームを自動で切り替え、夜間の歩行者などの早期発見をサポート。切り替え忘れを防ぐほか、手動操作の煩わしさも軽減します。

交差点右折時に直進してくる対向車および右左折時に対向方向から横断してくる歩行者をミリ波レーダーと単眼カメラで検出。ブザーと表示で衝突の可能性を知らせ、その後プリクラッシュブレーキを作動。衝突回避または被害軽減をサポートします。

トヨタ ヤリスHP

交差点での衝突回避支援(ノア/ヴォクシー)

交差点に進入する際、交差する車両や自動二輪車をミリ波レーダーと単眼カメラで検出。衝突回避または被害軽減をサポートしてくれます。

低速時加速抑制機能

低速時の自車直前にいる歩行者、自転車運転者を検知している状態で、アクセルペダルが必要以上に強く踏み込まれた場合にハイブリッドシステム出力を抑えるか、または軽いブレーキをかけることで加速を抑制し、衝突回避または被害軽減をサポートします。

緊急時操舵支援機能

歩行者と衝突する可能性が高い場合に、操舵支援をしてくれます。

LTA(レーントレーシングアシスト) 

高速域で車線内を走るように支援してくれる装備は珍しくないのですが、車線の無い、もしくは見えにくい所においても、先行車の軌道をたどって逸脱しないように支援してくれるというものです。

Pは、はみ出しそうになったときに白線内に戻るように支援するのみですが、最新のセーフティセンスは、常時白線内を走行しやすいように、アシストしてくれます。

レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)

完全停止までしてくれる優れものです。

ロードサインアシスト[ RSA]

最高速度」「はみ出し通行禁止」
「車両進入禁止」「一時停止」などの標識をカメラで認識し、ドライバーに知らせてくれます。

AHS(アダプティブハイビームシステム

先のオートマチックハイビームは、対向車が来ると、ロービームにしてくれるのに対し、AHSは、ハイビームのままで対向車にまぶしくさせない状態を作り出してくれます。ですから、視認性と対向車の安全性を両立させています。

光検出用カメラで、先行車のテールランプや対向車のヘッドライトを判別。ライトが当たっている範囲内に車両を検知すると、光線の方向を最適に変えながら直接ライトを当てないよう部分的に光線をさえぎります。

アドバンスト ドライブ

さらに進んだ装備がアドバンスト ドライブという装備があります。

トヨタセーフティセンスの運転支援は、主に高速道路など流れの良い道での支援となります。

アドバンスト ドライブは、渋滞時の運転支援となります。

再発進も自動

レーダークルーズコントロール+レーントレーシングアシスト作動中、停車後、約3分以内に先行shが発進した場お会いは、ドライバーが前方を監視しているときに限り、スイッチ操作をすることなく発進してくれます。

ドライバーモニターカメラ

ドライバーモニターカメラで運転者の顔の位置・向きや目の開閉状態を検知。

ドライバーの異常を検知した場合、音と表示と緩減速による警告でドライバーに操作を促します。また、ドライバーによる操作がなかった場合

ハザード・ホーン・ストップランプで社外に異常を放置しながら自車線内に減速停車し、事故被害を軽減します。

また、ヘルプネット自動接続による救命要請なども行ってくれます。

まとめ

トヨタセーフティセンスの機能の違いを紹介しました。

簡単にまとめると以下のようになりますので、参考にしてください。

最新PC
自動ブレーキ夜間歩行者〇
自転車〇
10~80㎞/h
10~80㎞/h10~80㎞/h
完全停止速度上限
  対象物  車50㎞/h40㎞/h30㎞/h
  対象物  歩行者40㎞/h30㎞/h×
車線逸脱常時アシストもあり
はみ出し時警報
警報に加え
一時的に支援
警報のみ